こんにちは、ヨシです!
「インフラエンジニアになるには資格が必要」と聞いたことはありませんか?
一方でネット上には

資格を取っても、
現場で即戦力にならないから意味がない

資格を持っていても
年収は必ず上がるわけじゃない

資格を取っても、
そのスキルを使う案件に配属されなければ忘れる
上記のようなインフラエンジニアは資格をとっても意味がないという意見もあり、
何を信じればいいのか迷っている方も多いはずです。
私は未経験からこの業界に入り、
オンプレの設計・構築案件やAWSの設計・構築を経験している
3年目の現役エンジニアです。
実際に未経験からインフラエンジニアになった経験から断言できるのは、
資格は「意味がない」わけではなく、
「使い方次第で大きな武器になる」ということ。
この記事では、資格が役立つケースとそうでないケースを具体例とともに解説し、
あなたが「資格を取るべきかどうか」を判断できる基準をお伝えします。
読めば、無駄な勉強時間や費用をかけず、
最短でキャリアアップできる道筋が見えてくるはずです。
インフラエンジニアに資格は必要?結論から解説

インフラエンジニアに転職するなら
資格取得はした方が良いのかな?

実務経験が一番重要だから
資格取得は必須ってわけでもないよ
冒頭でもお伝えした通り、
色々なSNS等の情報で資格は必須なのか?取得しても意味がないのか?
分からなくなる方いるかと思います。
まず結論から伝えますと
資格は「あると有利」だが必須ではない。という答えになります。
多くの現場では、採用時や案件アサイン時に「資格よりも実務経験」が重視されます。
しかし、未経験からの転職やスキル証明が難しい場合、
資格はあなたの能力を客観的に示す武器になります。
つまり、資格は持っていて損はないが、なくても活躍できるというのが現実です。
逆に資格を持っていても活躍できるわけではありません。
資格が役立つ場面とそうでない場面

資格が力を発揮するのは、転職活動や社内昇進、未経験からの参入など
「能力を証明する必要がある場面」です。
逆に、すでに現場での評価が高く、スキルや実績が明確な人にとっては、
資格取得の優先度は低くなります。
資格は万能ではなく、活かせるシーンとそうでないシーンを見極めることが重要です。
資格の必要性はキャリアプランで変わる
あなたが今後どのようなキャリアを歩みたいかによって、
資格の必要性は大きく変わります。
例えば、クラウドエンジニアや外資系企業を目指すなら資格取得はほぼ必須です。
一方で、社内SEや小規模企業での運用業務中心なら、
実務スキルを優先したほうが効果的です。
まずは「どんな働き方をしたいのか」を明確にし、その上で資格取得の優先度を判断しましょう。
クラウドエンジニアや外資系企業は資格取得がほぼ必須な理由
- 書類選考での足切りが厳しい
- 国際的に通じる基準が必要
- 最新技術にキャッチアップしている証拠になる
社内SEや小規模企業は資格よりも実務スキル優先な理由
- 資格より現場適応力が重視される
- 人手不足のため即戦力重視
- 現場特有の知識が重要
「資格は意味がない」と言われる3つの理由
資格は取得しても意味がないと言われる理由は下記3つが挙げられます
- 理由①:実務経験のほうが評価される
- 理由②:資格だけでは即戦力にならない
- 理由③:取得後に活用できないケースが多い
理由①:実務経験のほうが評価される
企業がエンジニアを採用するときに最も重視するのは、資格ではなく「実務経験」です。
サーバー構築やネットワーク設定、トラブル対応など、現場での経験は資格では代替できません。
実際に現場で経験したものというのは想像以上に貴重であり、企業からも実際にシステムを
現場で触ったことがある人を求めて募集がかかることが多いです。
理由②:資格だけでは即戦力にならない
資格は知識を証明する手段であり、実際に手を動かして作業できることとは別です。
たとえばCCNAやLPICの資格を持っていても、現場での障害対応や設計業務を
すぐにこなせるわけではありません。
採用担当者や現場リーダーは、資格よりも「入社してすぐ活躍できるかどうか」を見ています。
理由③:取得後に活用できないケースが多い
せっかく資格を取得しても、その資格に関連する業務に就けなければ知識はどんどん薄れていきます。
例えば、AWSの資格を取ったのにオンプレ中心の案件ばかり担当すると、
せっかくのスキルを活かせません。
資格は取得して終わりではなく、実務とセットで活用してこそ意味があります。
資格が必要なケースと不要なケースの違い
必要なケース(転職活動・昇進・案件参加)
資格が特に効果を発揮するのは、次のような状況です。
転職活動:未経験や経験浅めのエンジニアが応募する場合、資格は知識の裏付けとして強いアピー ル材料。
昇進試験:社内規定で資格取得が昇進条件になっている企業も多く、取得が直接キャリアアップにつながります。
案件参加:大規模案件や外資系企業では、参加条件として特定資格(AWS認定、CCNAなど)が求められることがあります。
不要なケース(現場OJT・小規模企業・実績重視)
一方、以下のような環境では資格の優先度は低くなります。
現場OJT中心:入社後に手を動かしながら学ぶ環境では、資格よりも実務経験の吸収スピードが重視されます。
小規模企業:少人数の運用チームでは、資格よりも「なんでもこなせる実践力」が評価されやすい傾向があります。
実績重視の評価制度:成果や顧客満足度が昇給・昇進の判断材料になる企業では、資格はほぼ影響しません。
経験年数別の資格必要度
資格の必要度は、実務経験年数によって大きく変わります。
| 実務経験年数 | 必要度 |
|---|---|
| 経験年数0年(未経験・異業種から転職) | 必要度★★★★★(資格で知識証明が必須) |
| 経験3年未満の若手 | 必要度★★★★☆(転職や案件幅を広げやすい) |
| 経験5年以上(経験豊富な中堅) | 必要度★★☆☆☆(専門案件や外資系狙い以外は不要) |
| 独立・フリーランス | 必要度★★★☆☆(案件条件次第で必要) |
資格よりも評価されるスキル・経験とは

実務経験(構築・運用・トラブル対応)
どの現場でも最も高く評価されるのは、資格ではなく実務経験です。
特にインフラエンジニアの場合、サーバーやネットワークの構築、安定稼働を保つための運用、
そして障害発生時のトラブル対応の実績は大きな武器になります。
これらは机上の知識だけでは身につかず、現場での経験を通してしか培えないスキルです。
クラウドスキル(AWS・Azure)
現在のインフラ分野では、オンプレミスだけでなくクラウド環境の構築・運用スキルが
必須に近い状態になっています。

特に需要が高いのはAWSとAzureで、インフラエンジニアの求人でも頻繁に条件として挙げられます。
クラウドは実務経験を積めば市場価値を大きく引き上げられます。
ドキュメント作成・顧客との折衝経験
インフラエンジニアは技術だけでなく、チーム内外との情報共有能力も求められます。
設計書や手順書などのドキュメントを正確かつ分かりやすく作成できる力は、
現場で非常に重宝されます。また、トラブル時の報告や顧客との折衝など、
円滑なコミュニケーションは資格では証明できない重要スキルです。
取得するならどの資格?インフラエンジニアにおすすめの資格
インフラエンジニアを目指すなら、
資格は「就職・転職の突破力」と「基礎力アップ」の両方で役立ちます。
ここでは、初心者から現場レベルまで段階的に取るべき資格を紹介
初心者向け:ITパスポート
概要:経済産業省が認定する国家資格。ITの基礎知識を幅広く学べる。
学べる内容:IT用語、ネットワーク基礎、セキュリティ、プロジェクト管理、経営知識など。
おすすめ理由:未経験者でも理解しやすく、就職面接で「基礎知識あり」を証明できる。
学習期間目安:1日1時間の勉強で1〜2ヶ月。
基礎強化:CCNA/LPIC-1
CCNA
概要:CCNAはネットワークの基礎から応用までを体系的に学べる国際資格で、Cisco社が提供。
世界的に認知度が高く、特にインフラエンジニアやネットワークエンジニアを目指す人にとっては“登竜門”と呼ばれる資格。
学べる内容:CCNAでは、ネットワークの基本概念、ルーティング・スイッチングの基礎、セキュリティの初歩、ネットワークのトラブルシューティング等
おすすめ理由:海外企業や外資系、グローバル案件で評価されやすい、インフラ系求人で「CCNA歓迎」の記載が多い
学習期間目安:未経験から:3〜4ヶ月(1日1〜2時間ペース)
LPIC1
概要:Linuxに関する基礎的な知識とスキルを証明する国際資格です。LPIが主催しており、サーバー管理、シェル操作、ユーザー管理、ネットワーク設定など、Linuxの運用に必要な知識を幅広くカバーします。
※試験は 101試験 と 102試験 の2科目に分かれており、両方に合格することで認定されます。
学べる内容:Linuxの基本コマンド、ファイル操作、パーミッション管理、シェルスクリプト等
おすすめ理由:インフラエンジニア・サーバーエンジニアの登竜門でLinuxサーバーは多くの企業で利用されているため、基礎知識を証明できる。また、クラウド環境でも必須の為、転職市場で評価されやすい。
学習期間目安:約3〜4ヵ月(1日2時間学習)
スキル拡張:AWS SAA
概要:クラウドの設計・構築の基礎力を証明できるAWS認定資格。
学べる内容:AWSの主要サービスの仕組みと使い方、設計のベストプラクティス、クラウド特有のアーキテクチャ思考
おすすめ理由:クラウド案件の増加により、求人ニーズが高い。インフラ+クラウドの二刀流スキルをアピール可能。
学習期間目安:3〜4ヶ月。(1日2時間学習)
各資格の勉強方法は下記にも記載していますので参考にしてください。
資格取得のメリットと限界

資格取得の主なメリット(転職・昇給・自信)
資格を持つことで、未経験からでも転職のチャンスを得やすくなります。
特にIT業界では、CCNAや基本情報技術者などの資格が採用の判断基準になることもあります。
また、社内での昇給・昇格の条件に資格取得が含まれる場合もあり、
収入アップのきっかけになります。さらに、体系的に学んだ証明として自信につながり、
面接や業務でも積極的に行動できるようになります。
資格の限界(資格だけでは稼げない)
資格はあくまでスタートラインです。
やりたい業務をやる為のチケットだと思ってもらえれば良いかと思います。
実務経験がなければ、取得した知識を現場で活かすのは難しいこともあります。
また、資格を持っているだけでは高収入が保証されるわけではありません。
現場での対応力・コミュニケーション能力・継続的スキルアップが、収入向上には欠かせません。
継続的に学習をし、現場でも経験を積めば収入は上がっていきます。
インフラエンジニアは努力したことが報われやすい業界でもあります。
資格取得の順番と、資格なしで目指す方法
資格はエンジニアとしての知識を体系的に学び、採用担当者へスキルを示す手段の一つです。
しかし、必ずしも資格がないとエンジニアになれないわけではありません。
むしろ、実務経験やポートフォリオのほうが強力なアピールになる場合もあります。
ここでは、資格を取らずにスキルを証明する方法と、未経験から現場経験を積むためのルートを
解説します。
資格を取らずにスキル証明する方法
資格を取得しなくてもスキルを証明する方法は下記が挙げられます。
- 技術系SNSでアウトプット
- GitHubで構築スクリプトやIaCコードを公開
- 個人検証環境を作り成果物を共有
下記で詳しく見ていきましょう
技術系SNSでアウトプット
自分の構築経験・設定手順・トラブルシューティング事例を記事化すれば、
採用担当がスキルや思考プロセスを直接確認できる。
「自宅でサーバー構築記録」や「AWSでWordPress環境を立ち上げた話」等をアピールできます。
GitHubで構築スクリプトやIaCコードを公開
Ansible、Terraform、CloudFormationなどのコードを公開すれば、自動化・構築力を証明できる。
面接時に作成コードを見せることで資格がなくても技術力の証明をすることができます。
個人検証環境を作り、成果物を共有
自分で検証環境を構築し、その設計図や手順書を公開すれば、実践的スキルを示せる。
AWSの無料枠やVirtualBox等を利用して、サーバ構築やサービスをリリースしたりすることが
できるため、自宅で技術を上げることができ、あとは成果物として面接時に提示できれば
アピールにつながります。
未経験から現場経験を積むためのルート
未経験から経験を積むためのルートはいろいろありますが、
今回紹介するのは実際に自分が経験して良かったと思える2つを紹介します。
①客先常駐(SES)で小規模案件から参加
SESは案件数が多く、未経験可のプロジェクトも存在します。実際に私の場合は、
未経験から金融関連システムのリプレース案件に参画し、
初めから設計・構築案件に入ることができました。入社する企業や優良な案件がでている
タイミングも必要になりますが、構築・移行・テスト案件に早い段階で入れる可能性があります。
メリット:多様な環境に触れられ、経験値を短期間で積める
注意点:キャリアパスが不透明な企業も多い為案件内容やスキルアップ計画を確認することが重要
②派遣エンジニアとして短期案件に参加
資格をもっていれば派遣エンジニアも選択肢の一つとして考えることはありです。
私自身も現在派遣エンジニアとして働いていますが、実際にAWSの構築にも携われていますし、
一つ前の会社でもオンプレのサーバー設計・構築に携われたりし、実務を十分積める環境はあります。
「未経験可」や実務がなくても「資格があれば相談可」等の募集もある為、未経験や微経験でも
参画できる領域です。
メリット:短期間で複数の現場を経験でき、実務経験も十分積める。
注意点:契約満了後に次の案件を見つける動きが必要。
資格の有無でどう変わる?キャリア実例
資格ありでキャリアアップした事例
私の知人Aさん(当時34歳)は、飲食業からインフラエンジニアへ転職を希望していました。
最初は完全未経験だったため、面接でも「スキル証明が難しい」という壁に直面。
そこで3か月間集中してCCNAを取得しました。
結果として、面接官からは「基礎を理解している証拠になる」と高評価を受け、
インフラ運用保守の案件に採用。さらに入社後はAWS SAAを取得し、
2年後には年収200万円アップ&設計構築案件へのキャリアアップを実現しました。
資格なしで年収アップした事例
知人Bさん(当時30歳)は資格を一切取得せずにキャリアアップを果たしました。
戦略は「現場経験を積み重ねて実績で勝負」。
派遣エンジニアとして入った案件で、スクリプト自動化や障害対応のスピード改善を
自主的に提案・実装を繰り返す。その成果が評価され、派遣先から直雇用のオファーを受け、
年収は350万円→580万円へとアップ。
このケースは資格よりも「即戦力としての実績」が評価され、キャリア幅を広げることができました。
まとめ:資格を取るか取らないかの判断基準
資格は、インフラエンジニアとしてのキャリアを広げるための“強力な武器”ですが、
必須ではありません。大切なのは「自分がどんな働き方をしたいのか」を明確にし、
その上で資格取得の優先度を判断することです。
未経験やスキル証明が難しい場合には資格が突破口となり、
転職や案件の選択肢を大きく広げられます。
一方、すでに評価や実績がある場合は、
実務スキルの強化や新しい技術習得に時間を使う方が効果的です。
資格と実務経験をバランスよく積み重ねれば、収入アップやキャリアアップのスピードは加速します。
行動次第で、理想の働き方や年収を実現できるのがインフラエンジニアの魅力です。
今日から一歩踏み出し、自分に合った成長ルートを選びましょう。
ではまた!




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