インフラエンジニアは「オワコン」なのか?SESから抜け出すための戦略的キャリア

エンジニアのキャリアパス

「インフラエンジニアはオワコンだからやめとけ」 ネットやSNSでこんな言葉を目にして、不安になっていませんか?

毎日ただ手順書通りにコマンドを打つだけ、何年も変わらない給料、いつまでも底辺のSESという環境。

「このままで5年後も自分は生き残れるのだろうか…」と焦る気持ち、痛いほどよくわかります。

私も29歳の頃、同じように夜勤と単純作業のループの中で絶望していました。

結論から言います。

「古い技術に固執するインフラエンジニア」は間違いなくオワコンです。

しかし、「クラウドなどの新しい技術に適応できるインフラエンジニア」の需要は爆発的に高まっており、むしろ将来性しかありません。

この記事では、なぜインフラエンジニアがオワコンと言われるのか、その残酷な理由を紐解きながら、30代からでも「底辺SES」を抜け出して市場価値の高いエンジニアへと逆転する戦略を解説します。

なぜ「インフラエンジニアはオワコン」と言われるのか?4つの残酷な理由

まずは、なぜ「オワコン」という噂がネット上で絶えないのか、IT業界で今まさに起きている現実を、感情を抜きにして冷静に見ていきましょう。

耳障りの良い情報だけではなく、あえて厳しい現実に目を向けることで、「自分が今どのポジションにいて、今後どう動くべきか」がはっきり見えてきます。

現場のリアルを知ることは、不安を煽るためではなく、正しい戦略を立てるための第一歩です。

① オンプレミスからクラウドへの移行によるレガシー技術の衰退

かつては、自社内に物理サーバーを設置し、ラックに機器を積み、LANケーブルを接続してネットワークを構築する「オンプレミス」が当たり前の時代でした。

しかし現在は、AWS、GCP、Azureといったクラウドサービスへの移行が、想像以上のスピードで進んでいます。多くの企業が「持たないインフラ」を選択し始めているのが現実です。

クラウドは、初期費用が抑えられるだけでなく、必要に応じてリソースを増減できるスケーラビリティ、そして運用負担の軽減といったメリットがあります。

企業にとって合理的すぎる選択であり、この流れは止まりません。

その結果、物理サーバーの配線、ラッキング、ハードウェア保守、ネットワーク機器へのコンフィグ投入といった、従来型の作業「しか」できないエンジニアは、徐々に案件から外されつつあります。

実際に、「クラウド案件に入れない」「アサインされる仕事が減る」「待機期間が増える」といった状況に直面している人も少なくありません。

「これまでのやり方で問題なかった」という成功体験は、クラウド時代においてはむしろ足かせになります。過去の経験だけでは通用しない時代に突入しているのです。

② 「インフラ構築民主化」によりサーバーサイドとの境界線が消えつつある

クラウドの普及によって、インフラ構築は大きく変わりました。

かつてはデータセンターに行き、機器を触る必要がありましたが、今ではブラウザ上の操作やコード(IaC:Infrastructure as Code)を実行するだけで、数分で環境構築が完了します。

この変化により、「インフラは専門職」という概念が崩れ始めています。

特にWeb系企業では、サーバーサイド(バックエンド)エンジニアがアプリ開発と並行してインフラも構築する、いわゆる「フルスタック化」が急速に進んでいます。

さらに、Lambdaなどを活用したサーバーレスアーキテクチャの普及により、「そもそもサーバーを意識しない」開発スタイルすら一般的になってきました。

その結果、基本設計書をもとにOSをインストールし、ミドルウェアを設定するだけの従来型インフラエンジニアは、徐々に役割を失いつつあります。

インフラの領域は消えているわけではありませんが、「価値を出せる範囲」が開発者側に取り込まれているのが、今のリアルです。

③ キャッチアップすべき必要なスキル・技術が激増している

現代のインフラエンジニアに求められるスキルは、過去とは比較にならないほど広がっています。

単なるサーバー・ネットワークの知識だけでは通用せず、以下のような技術が“当たり前”として求められます。

・Docker、Kubernetesなどのコンテナ技術
・TerraformやCloudFormationなどのIaC(Infrastructure as Code)
・GitHub ActionsやJenkinsなどのCI/CD
・クラウドセキュリティやDevSecOpsの知識

これらは一つ一つが専門分野として成立するレベルの深さを持っています。

つまり、「何もしていない人」と「継続的に学習している人」の差が、年々指数関数的に広がっているのです。

にもかかわらず、従来のやり方に固執し、業務時間外での学習を避けてきたエンジニアは、新しい技術に適応できなくなります。

結果として、現場では「扱いづらい人」「新しい案件に入れない人」として評価され、徐々に選択肢が狭まっていきます。

これは年齢の問題ではなく、「学び続けているかどうか」の問題ですが、現実として年齢が上がるほどその差が顕著に表れるのも事実です。

④ 底辺SESの「監視・運用」から抜け出せずスキルと市場価値が止まる

おそらくこれが、30代前後のインフラエンジニアにとって最もリアルで、そして最も危機感を覚えるポイントでしょう。

SES(客先常駐)という働き方の中で、「監視・運用」業務に長く留まってしまうと、スキルがほとんど伸びないまま年齢だけを重ねてしまいます。

具体的には、以下のような状態です。

・アラート対応や手順書通りのオペレーションが中心
・障害対応も決められたフローに沿うだけ
・設計や構築に関わる機会がない

この状態が数年続くと、転職市場に出たときに評価されるスキルがほとんどない、という事態に陥ります。

そして最も怖いのは、「忙しいから」「現場が変わらないから」といった理由で、その状況を変えられないまま時間だけが過ぎていくことです。

気づいたときには、同年代のエンジニアと大きな差がついており、選べるキャリアの幅が極端に狭くなっている――これが多くの人が直面する現実です。

【結論】オワコンなのは「勉強しない人」だけ。将来性はむしろ高い

ここまで厳しい現実をお伝えしてきましたが、必要以上に悲観する必要はありません。

結論をはっきり言えば、オワコンなのは「インフラエンジニア」という職種そのものではなく、「新しい技術を学ばない人」だけです。

IT業界はもともと変化の激しい世界であり、その変化に適応できるかどうかで価値が大きく分かれます。

裏を返せば、しっかりとキャッチアップを続けられる人にとっては、今ほどチャンスが広がっている時代もありません。

確かにクラウド化は進んでいますが、どれだけ技術が進化しても「システムを支える基盤」が不要になることはありません。

むしろ、オンプレミスとクラウドの両方を理解し、最適な構成を選択できるエンジニアの重要性は、これまで以上に高まっています。

実際、既存のITインフラ全体の構造を理解した上で、AWSなどのクラウドサービスを扱えるエンジニアは非常に希少であり、多くの企業から求められています。

いわゆる「売り手市場」であり、案件の選択肢やキャリアの自由度も高いのが現状です。

さらに、このレベルのスキルを身につければ、高年収を狙うことも現実的です。年収600万〜800万円はもちろん、設計やアーキテクト領域に進めば、それ以上を目指すことも十分可能です。

結局のところ、勝負を分けるのはシンプルで、「技術の変化に乗れるかどうか」です。環境や会社のせいにするのではなく、自ら学び、行動できる人だけが市場価値を高めていきます。

そしてこれは、未経験者や若手にとっても大きなチャンスです。現在はクラウド人材が圧倒的に不足しているため、ポテンシャルを評価して採用・育成する企業も増えています。

正しい方向で努力を続ければ、今のスキルや経歴に関係なく、キャリアを大きく変えることができる。

それが今のインフラエンジニアという仕事の本質です。

30代で「底辺SES」から抜け出し、モダンなインフラエンジニアになる手順

では、29歳のときに「このまま手順書オペレーターとして一生を終えるのか…」

と本気で絶望していた私自身が、どのようにして底辺SESから抜け出し、上流工程やクラウドエンジニアへと劇的にキャリアを変えることができたのか。

単なる理論ではなく、実際に私がやってきた行動ベースで、「再現性のある3つの手順」としてお伝えします。

このステップは、特別な才能がある人だけのものではありません。正しい順番で行動すれば、誰でも現実的に到達できるルートです。

ステップ1:AWSなどのクラウドサービスを「実際に手を動かして触る」

技術書を読んだり動画を見るだけのインプットでは不十分です。

まず最初にやるべきことは、とにかく手を動かすことです。

技術書を読んだり、YouTubeで解説動画を見るだけでは、残念ながら現場で使えるスキルは身につきません。インプットだけではなく、「自分で構築した経験」が圧倒的に重要です。

AWSのアカウントを作成し、実際に現場で使われる構成を一つひとつ再現してみてください。

例えば、以下のような内容です。

・EC2を使って、自分専用のWebサーバーをゼロから構築する
・S3を使ってファイルや画像を保存し、ブラウザからアクセスできるようにする
・RDSを使ってバックアップ機能付きのデータベースを作成する
・VPCを構築し、サブネットやルーティングを設計してネットワークをつなぐ

最初はうまくいかなくて当然です。エラーにぶつかりながら調べて解決する経験こそが、実務で最も役に立ちます。

そして、「オンプレミスと何が違うのか」「どれだけ構築スピードが速いのか」を自分の手で体感してください。この“体験”が、知識をスキルへと変えてくれます。

現在のインフラは「コード(IaC)で管理する」方向へ完全にシフトしています。最初はマネジメントコンソール操作でも問題ありませんが、徐々にTerraformやCloudFormationにも触れていくと、一気に市場価値が上がります。

ステップ2:資格を「最強の交渉チケット」として取得する

次に重要なのが、資格の取得です。

未経験のクラウド領域や上流工程に挑戦するためには、「自分には実力とやる気がある」ということを、第三者に分かりやすく証明する必要があります。

そこで有効なのが資格です。

私は実際に、運用監視の夜勤明けで疲れている中でも時間を捻出し、「LPIC-1」「CCNA」、そして「AWS SAA」を取得しました。

正直に言って楽ではありませんでしたが、この資格があったからこそ、書類選考や面接での評価が一気に変わりました。

重要なのは、資格そのものの知識だけではありません。

「現状に満足せず、自ら学び、行動し続けられる人間である」という姿勢を証明できる点にあります。

つまり資格は、単なる勉強の成果ではなく、転職市場で戦うための“最強の交渉チケット”です。

特に30代の転職では、「ポテンシャル」だけではなく「裏付け」が求められるため、この一手はほぼ必須だと考えてください。

ステップ3:ITに特化した転職エージェントで正しいキャリア戦略を立てる

そして最後に、最も重要なのがキャリア戦略です。

ここを間違えると、せっかく努力して身につけたスキルも活かせず、再び同じような環境に戻ってしまいます。

実際にありがちなのが、「クラウドに関われる」と言われて入社したのに、配属された現場は結局また監視・運用だった、というパターンです。

これは決して珍しい話ではなく、一人で転職活動を進めると高確率で起こります。

特に30代前後の転職は、キャリアの方向性を決定づける重要なタイミングです。一度ミスると、そこからの修正はかなり難しくなります。

だからこそ、IT業界に特化した転職エージェントを活用し、「どの企業に行けば次のステップに進めるのか」を戦略的に判断する必要があります。

例えば、

・構築や設計に携われる案件が本当にあるか
・クラウド案件の実績がある会社か
・スキルアップ前提のアサインが可能か

こういったポイントを事前に見極めることが重要です。

「今の自分の経験・スキルから、どのルートで進めば最短でクラウド・設計に到達できるのか」

この戦略を一人で考えるのは難しいですが、プロのエージェントを使えば、現実的かつ再現性のあるキャリアプランを描くことができます。

おすすめのエージェントは下記記事に記載しています。

まとめ:インフラエンジニアはオワコンではない!今すぐ行動を高めよう

「インフラエンジニアはオワコン」という言葉の裏には、クラウド時代への急速な変化があります。

これまで通りのやり方にしがみつくか、新しい技術にチャレンジするかで、あなたの市場価値は天と地ほど変わります。

私自身、29歳で「このままじゃヤバい」と焦り、資格の勉強とプロへの相談に踏み切ったことで人生が変わりました。

もしあなたが今、現状に不満や不安を抱えているなら、まずは小さな一歩から始めてみてください。

あなたのインフラエンジニアとしてのポテンシャルは、環境さえ変えればまだまだ輝くはずです。

行動を起こすなら「今」です。明るいオワコン化しないキャリアを一緒に掴み取りましょう!

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