客先常駐はしんどい?30代未経験エンジニアのリアル

SES

「客先常駐に入ったけれど、職場環境や業務があまりにしんどい……」
「現場に自社メンバーがいないから、相談できる人が誰もいなくて孤独だ」
「ずっと監視や保守のルーチン作業ばかり。このままだと何のスキルも身につかないのでは」

IT未経験からせっかくインフラエンジニアに転職したものの、実際に「客先常駐」という働き方を経験して、その過酷さに毎日心が折れそうになっていませんか?

最初にはっきりと結論をお伝えします。
客先常駐の現場が「しんどい」のは、あなたのシステム適性や努力が足りないからではありません。

業界特有の構造と立ち回り方のズレが原因です。

この記事では、

29歳・インフラ未経験でIT業界に転職し、経歴を盛られた状態で監視夜勤に放り込まれながらも、最終的に生存戦略を掴んで這い上がった私の実体験をもとに解説します。

読めば、しんどい現状に潰されず、今のポジションをキャリアアップの「最強の踏み台」へ変える具体的なステップが明確になります。

客先常駐(SES)が「しんどい」と感じる3つの冷酷な現実

なぜこれほどまでに多くの未経験エンジニアが、客先常駐にストレスを覚えるのでしょうか。

ネット上での抽象的な言葉ではなく、実社会における3つの致命的なハードルを整理しましょう。

① プロパーとの埋められない格差と劣等感

客先常駐は基本的に、常駐先企業の社員をサポートする雇用・契約形態です。

現場では当然のように「プロパー社員」と外部協力エンジニアである「BP(ビジネスパートナー)」との格差が存在します。

直接「派遣さん」や「BPさん」と呼ばれなくても、打ち合わせ時の発言制限であったり、社内で利用できるツール・検証環境の権限制限など、「見えない壁」を常に実感させられます。

この環境下で働くことで、「自分は彼らを支えるためだけの、使い捨ての雑用係なのかもしれない」と、惨めな気持ちや強い劣等感を抱いてしまいやすくなります。

② 常駐先に雑務や単調な運用監視ばかりを回される役割の壁

外部から調達された未経験エンジニアに対する常駐先の主な期待は、「プロパーの手を煩わせる価値の低い作業を一網打尽にしてくれること」です。

結果としてアサインされるのは、マニュアル通りの定常的なサーバー・ネットワーク監視や、単調なエスカレーション手順の繰り返しなどの下流工程ばかりになりがちです。

どれだけ時間が経っても高度な構築や設計などの上流工程に触れさせてもらえず、「毎日このルーチンワークばかりで、エンジニアとして何のスキルも身についていない」という底知れぬ焦りに襲われます。

③ 現場に自社メンバーがいない孤独感

多くのSES企業では、1つの現場にポツンとエンジニア1名だけで常駐させる「ソロアサイン」が発生します。

現場の周囲は全員、別の会社の契約メンバーやプロパーのみ。

技術的に不明な点や、仕事自体の不安が生じたとしても、自然に手を差し伸べてくれる自社の先輩や同僚はいません。

帰りの通勤電車で一人どっと溜まった疲れを感じる瞬間、「自分は一体どこの所属で誰のために働いているのか」という強烈な疎外感に直面します。

【体験談】現場で完全に孤立して泣きそうになった話

今だからこそこのように執筆していますが、私自身、29歳のときにインフラ未経験からIT業界に入り、地獄のような洗礼を受けました。

当時所属した会社は、私の職務経歴書に「LPIC-1所持、Linux実務経験あり」と嘘のスキル盛りを行い、私を現場へアサインしようとしました。

面談では他社の厳しいインフラリーダーから「このルーティン設計におけるコマンドは?」「障害時の初期調査手順は?」と鋭く質問され、頭が真っ白に。

嘘をつく恐怖と面談落ちを繰り返した焦りで、毎日のように胃痛に襲われていました。

どうにかアサインされた初の現場では、当然「ある程度知っている実務者」として扱われるため、周囲のメンバーは私へ関心を示してくれませんでした。

経歴を盛ったことがバレるのを恐れるあまり「ここがわかりません」と人差し指を立てて言うことすらできず、冷たい沈黙の中で孤立し、ただ画面に残るエラーログを睨みつけていたのです。

それでも「2ヶ月のあいだ我慢すれば、3ヶ月目からは別の現場で構築の勉強をさせてやるから」という自社営業の言葉を信じて耐えていました。

しかし、2ヶ月目の終わりに告げられたのは、「もう1ヶ月ここを延長な」という非情な決定でした。

目の前が真っ暗になり、信じていた約束をあっさりと反故にされた瞬間の絶望感は、今でも忘れることができません。

しんどすぎる客先常駐を生き残り、這い上がる3つの生存戦略

あなたが当時の私と同じように、現場のキツさに消耗し傷ついているなら、そこから確実に這い上がるための3つの戦略を直ちに取り入れてください。

生存戦略①:他社リーダーやプロパーに煙たがられない「〜がわからない+仮説自論」質問法

「質問したら自分の無知がバレるのではないか」「相手の時間を奪うのが申し訳ない」と考えて質問をためらうのは最悪です。

現場で最も嫌がられるのは、「抱え込んだ挙句に、制限時間ギリギリで『できませんでした』と白旗を上げること」だからです。

質問をする際は、単に「ここが分からないので、どうすればいいか教えてください」と丸投げにするのはやめましょう。

必ず、「〜を実現しようとしてマニュアルの▲ページの手順を踏みましたが、〇〇のエラーが出ました。この場合は、△△のパラメータの記述に誤りがあるという私の認識で相違ないでしょうか?」というように、「事実 + 自分が調べた根拠や仮説」をワンセットにして聞いてください。

これを行うだけで、相手は「自分で調べようという姿勢がある頼もしい新人だ」と受け止め、他社の厳しいリーダーであっても協力的になってくれる確率が飛躍的にアップします。

生存戦略②:孤独に呑まれないための「感情のアウトプット」と「休日の脳強制オフ」

仕事への不安が強まると、休日に自宅にいても「また明日の夜勤でエラーが出たらどうしよう」と不安をぐるぐる反芻するようになります。

これを防ぐために効果的な脳のリセット術が次の2点です。

  1. 感情の紙書き出し
    ノートに、今自分が感じているイライラや不安、恥ずかしさなどを言葉を選ばず殴り書きします。感情を頭の外に吐き出すことで、不思議と頭が整理され、「なんだ、この程度のことか」と冷静になれます。
  2. 五感をフルに使った脳の強制シャットダウン
    休日に部屋でスマートフォンを眺めて情報収集ばかりしていると、かえって余計な不安をあおるだけです。山登りに行く、スポーツをして汗を流す、好みの料理を味わうなど、「スマホを触れない、体を動かすアクティブな活動」に自らを置くことで、不安回路を物理的に遮断します。

生存戦略③:無給待機がなく、教育に予算を出す「優良インフラSES」への転職

これが最も根本的な解決策です。 未経験者を嘘の経歴で騙し討ちのように現場へねじ込み、待機になれば無給にしたり、キャリアプランを全く無視してアサインガチャを繰り返すようなブラックSESに対して、個人が努力で反論するのは不可能です。

インフラの世界は、「実務未経験であっても、自宅にCiscoの実機を購入したり、Packet TracerやAWSなどの検証アカウントを使って勉強し、CCNAやLPICレベルの知識を示せる人材」を何よりも強く評価します。

そして、そうやって勉強するエンジニアをしっかりと評価し、現場アサイン中はもちろん、待機中であっても勉強用の検証用サーバーやクラウド費用を提供し、毎月の給与を完全に保証してくれるクリーンな優良SESはたくさん存在します。

限界に達する前に、そうした「エンジニアの育成を真面目に行う優良企業」への転職活動を裏でスタートさせてください。

まとめ: 客先常駐のしんどさは「這い上がるための強力な反骨心」に変えられる

初日のアサイン失敗に涙し、常駐先で孤独に消耗していた日々。それは今振り返れば、自分が単に弱かったのではなく、会社の体制と仕組みのせいでした。

  1. 他社のリーダーやプロパーの信頼を得る「仮説付き質問」を徹底する
  2. 「感情のノート吐き出し」で不安のループを遮断する
  3. ITに強みがあるエージェントを使い、次のキャリアプランを客観的に描いてみる

この3つの戦略を実行することで、今の「しんどい」はずの時期を通過点にし、飛躍に向けた強力な「反骨エネルギー」へと変換できます。

インフラエンジニアは、最初の「実務経験の壁」を突破しさえすれば、資格や現場経験をもとに自由なキャリアを掴める極めて実力本位な世界です。

一人で現場に向かって毎朝ため息をつく日々は、もう終わりにしましょう。

プロにこの「しんどさ」を受け止めてもらい、目の前の世界を劇的に開く小さな第一歩を、今日踏み出してください。

おすすめのエージェントは下記記事でも紹介しているので是非!

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