「未経験からSESに入ったけど、分からないことだらけ……」
「周りは経験者ばかりで、自分だけ話についていけない」
「質問したいけど、誰に聞けばいいのか分からない」
未経験からSESに転職すると、最初の現場でこうした壁にぶつかることがあります。
僕自身、29歳のときにIT未経験からインフラエンジニアへ転職し、SES企業からキャリアをスタートしました。
しかも、最初に参画したのはいきなりオンプレLinuxのリプレースに伴う設計・構築案件。
RHEL、Apache、nginxなど、当時の僕には分からない言葉ばかりでした。
さらに客先常駐では複数の会社の人が一緒に働いていて、
「これって誰に質問すればいいんだ?」
と悩むこともありました。
この記事では、そんな僕の初現場での実体験をもとに、
- 未経験SESの何がきつかったのか
- 初現場で実際に失敗したこと
- 分からないときにどう質問すればいいのか
- 未経験からどうやって経験を積んでいけばいいのか
を紹介します。
「SESに入ったけど、このままで大丈夫かな」と不安になっている方の参考になればと思います。
SESは未経験だときつい?初現場で「詰んだ」と思った僕が乗り越えた方法

SESだから必ずきつい、というわけではありません。
実際、僕は最初の現場から設計・構築を経験できました。
それでも未経験から現場に入った直後は、かなり苦労しました。
僕が特にきついと感じたのが次の3つです。
理由①:現場で使われる言葉が分からない
僕が最初に苦労したのは、とにかく知らない言葉が多かったことです。
最初の現場はオンプレのリプレース案件でした。
仕事では、
- RHEL
- Apache
- nginx
- Linuxの各種設定
- パラメータシート
- データ移行
などを聞いても最初は全く理解できなかったです。データ移行はかろうじて想像がつく程度でした。
今なら普通に理解できる内容でも、当時の僕には分からないことだらけでした。
特に大変だったのが、用語を一つ調べると、その説明の中にまた知らない用語が出てくることです。
一つ理解するために、さらに3つ、4つと調べなければならない。
未経験で最初の現場に入った頃は、この繰り返しでした。
ただ、ここは経験を積むにつれて少しずつ変わっていきました。
最初から全部理解する必要はありません。
分からない言葉が出てきたら、その都度調べて一つずつ自分の知識にしていく。
地味ですが、結局これが一番大切だったと思います。
理由②:誰に質問すればいいのか分からない
技術以上に戸惑ったのが、客先常駐特有の人間関係です。
SESの現場では、自分の会社だけでなく、複数の会社の人が同じプロジェクトに参加していることがあります。
IT業界に入ったばかりの僕は、そもそもその構造を理解していませんでした。
「この人はお客さん?」
「この人は別会社のエンジニア?」
「この内容は誰に確認すればいい?」
分からないことがあっても、質問する相手が分からない。
これは未経験だった僕にとってかなり困りました。
技術的な知識だけではなく、
誰が何を担当していて、何を誰に確認するのか
を把握することも、現場で働くうえでは重要だと知りました。
理由③:未経験でも仕事では慎重さを求められる
僕が初現場で実際に注意されたことがあります。
構築作業に少し慣れてきた頃、手順書に沿って作業していたときのことです。
次にやることが分かっていたため、僕は指示を待たずに先へ進めてしまいました。
そこで、「まだ進めないで」と注意されました。
当時は「手順書通りなんだから進めてもいいのでは?」という感覚もありました。
でも、インフラの構築作業では、自分一人の判断で先に進めてはいけない場面があります。
作業によっては設定変更がシステム全体に影響する可能性もあります。
この経験から、
「分かっているつもり」でも勝手に進めない。確認してから操作する。
という基本を学びました。
未経験の頃は、技術を早く覚えることばかり考えていました。
しかし実際の現場では、技術力だけではなく、確認・報告・手順を守ることも重要です。
【体験談】29歳未経験で入った初現場はいきなり設計・構築だった

僕は29歳のとき、ITの実務経験がない状態からインフラエンジニアを目指しました。
転職活動も簡単ではありませんでした。
約30社に応募し、資格を持っていなかった頃には、
「やる気が見られない」
と言われたこともあります。
それでも何とかSES企業へ転職。
そして最初に参画したのが、オンプレLinuxのリプレース案件でした。
僕の場合、よくある「監視からスタート」ではなく、最初から設計・構築に携わることになりました。
担当したのは、
詳細設計 → パラメータシート作成 → 構築 → データ移行
などです。
今振り返れば、未経験から設計・構築を経験できたことは、その後のキャリアにとって大きかったと思います。
ただ、当時はそんな余裕はありません。
会議では知らない言葉が飛び交う。
最初の頃は議事録を取る仕事も多く、「自分はちゃんと技術を身につけられるのかな」と不安になることもありました。
さらに、複数の会社の人が同じ現場で働いているため、分からないことが出ても「誰に聞けばいいんだ?」と迷う。
そんな状態からのスタートでした。
だから僕が感じた「SES未経験のきつさ」は、夜勤でも、監視業務でも、経歴を盛られたことでもありません。
知識ゼロに近い状態で実際のプロジェクトに入り、分からないことだらけの中で仕事を覚えていくこと。
これが一番大変でした。
でも、分からないことを調べ、質問し、実際に手を動かすことを繰り返すうちに、少しずつ仕事が分かるようになりました。
未経験SESの初現場を乗り越えるために意識したい3つのこと

僕自身の失敗も踏まえて、未経験から現場に入ったときに意識したいことを3つ紹介します。
①「分からない+自分の考え」で質問する
未経験なら、分からないことがあるのは当然です。
問題なのは、分からない状態で作業を進めてしまうことです。
ただ、「分かりません。教えてください」だけを何度も繰り返すと、相手もどこから説明すればいいのか分かりません。
そこで、「○○までは調べたのですが、△△の部分が分かりません。自分では□□だと考えていますが、この認識で合っていますか?」という形で質問します。
つまり、
分からないこと+調べたこと+自分の考えをセットにします。
これなら相手も、自分がどこまで理解しているのか判断しやすくなります。
② 分からないまま勝手に作業を進めない
これは僕自身が失敗したからこそ伝えたいことです。
手順書があって、次に何をするのか分かっていても、確認が必要な場面では勝手に進めない。
特にインフラでは、設定変更やコマンドの実行によって他のシステムへ影響する可能性があります。
僕も一度、指示を待たずに手順を先へ進めて注意されました。
それ以降、
「分からなければ確認する。分かっていても確認が必要なら待つ」ことを意識するようになりました。
未経験の頃は「早く仕事を覚えなければ」と焦ります。
でも、速さよりもまずは正確に作業することが重要です。
③ 今の現場で「何を経験できるか」を見る
SESでは「どんな現場に入るか」がキャリアに大きく関わります。
だからこそ、
「SESだから辞める」
「客先常駐だからダメ」
と単純に考える必要はありません。
僕自身、SESからスタートしましたが、最初の現場でLinuxの設計・構築を経験できました。
その後、オンプレだけでなくAWSの設計・構築などにも仕事の幅が広がりました。
重要なのは、今の現場で、次のキャリアにつながる経験を積めているかです。
- Linuxを実際に操作できている
- サーバーやネットワークの設定変更を経験できる
- 構築に参加できる
- 設計書やパラメータシートを作れる
- AWSなどクラウドに触れられる
といった経験が積めるなら、次のキャリアにつながる可能性があります。
逆に、希望するキャリアと関係のない仕事が長く続きそうなら、その時点で今後のキャリアを考えてもいいと思います。
転職を考える前に確認しておきたいこと

「SESの仕事がきつい」と感じると、すぐに「転職した方がいいのかな」と考えてしまうかもしれません。
ただ、僕はきつい=すぐ転職と考える必要はないと思っています。
未経験で最初の現場に入れば、分からないことが多いのは当然です。
僕自身も最初はRHELやApache、nginxなど分からないことばかりでした。
まずは、今感じている「きつさ」の原因がどこにあるのかを整理してみてください。
① 単純に「まだ仕事が分からない」だけではないか
未経験で現場に入った直後は、
「会議で何を話しているのか分からない」
「設計書を読んでも意味が分からない」
「知らない専門用語が次々に出てくる」
という状態になりやすいです。
僕も最初はそうでした。
ただ、この場合は転職して会社を変えても、次の現場で同じ壁にぶつかる可能性があります。
まずは分からない言葉を調べたり、質問したりしながら、少しずつ知識を増やしてみてください。
数か月後に振り返ると、
「最初は全く分からなかったのに、普通に理解できるようになっている」
ということもあります。
② 質問・相談できる環境があるか
次に確認したいのが、困ったときに相談できる人がいるかです。
僕が客先常駐で困ったのもここでした。
複数の会社の人が同じ現場にいたため、
「これは誰に質問すればいいんだ?」
と迷うことがありました。
そのため、
- 技術的な質問は誰にするのか
- 作業については誰に確認するのか
- 現場で困ったら誰に相談するのか
- 自社の営業・上司にはどこまで相談できるのか
を一度整理してみてください。
分からないことがあるのと、分からないことを誰にも聞けない環境では意味が違います。
質問先すら決まっておらず、相談しても会社がフォローしてくれないのであれば、環境を変えることを考える一つの材料になります。
③ 今の仕事が「次のキャリア」につながっているか
僕が特に重要だと思うのがここです。
SESでは、会社名や給与だけではなく、どんな実務経験を積めているかも確認した方がいいです。
例えば、
- Linuxを操作している
- サーバーやネットワークの設定変更をしている
- 障害対応や原因調査をしている
- 構築作業に参加している
- 設計書やパラメータシートを作っている
- AWSなどのクラウドに触れている
こうした経験が積めているのであれば、今は大変でも次のキャリアにつながる可能性があります。
僕自身、最初の現場でLinuxの詳細設計・構築・データ移行などを経験しました。
当時は分からないことだらけでしたが、この経験はその後の仕事につながりました。
反対に、
「半年後、1年後も同じ作業を続けている未来しか見えない」
のであれば、一度キャリアを考え直してみてもいいと思います。
④ 会社に相談しても改善できない問題なのか
転職する前に、自社の営業担当や上司に相談できるのであれば、一度相談してみるのも選択肢です。
例えば、
「今後は構築を経験したい」
「AWS案件に進むためには何を身につければいいですか?」
「次の案件では設計・構築に携わりたいです」
など、自分が進みたい方向を伝えてみます。
そこで、「そのためには、まずこの経験を積もう」と具体的なキャリアを一緒に考えてくれる会社なら、すぐ転職する必要はないかもしれません。
一方で、
「案件は選べない」
「とりあえず今の現場を続けて」
と言われるだけで、今後のキャリアについて具体的な話ができないのであれば、他社を見るのも一つの方法です。
転職は「逃げるため」ではなく、選択肢を増やすために考える
僕は、仕事がきついからといって無理に耐え続ける必要もなければ、すぐに会社を辞める必要もないと思っています。
まずは、
なぜきついのか
↓
今の環境で改善できるのか
↓
今の仕事は次のキャリアにつながるのか
↓
会社に相談して改善できるのか
この順番で整理してみてください。
それでも、
「今の会社では、自分が目指す経験を積むのが難しそう」
と感じたら、その段階で他社の求人を見てみればいいと思います。
転職すると決めていなくても、
「自分の経験なら、他社ではどんな仕事に応募できるのか」
を知るだけでも、自分の現在地を確認できます。
未経験からインフラエンジニアを目指す人向けに、転職サービスの選び方はこちらの記事でまとめています。
まとめ:SES未経験の「きつい」は、分からないことだらけの初現場から始まる
僕自身、29歳・未経験からSES企業に入りました。
最初の現場はいきなりLinuxの設計・構築案件。
RHEL、Apache、nginxなど分からない言葉ばかりで、複数の会社が参加する現場では誰に質問すればいいのか分からない。
さらに、慣れてきた頃には手順を先走って注意されたこともあります。
決して最初から順調だったわけではありません。
それでも、分からないことを調べる → 自分なりに考える → 質問する → 実際に手を動かす
という経験を繰り返すことで、少しずつできることが増えていきました。
だから、これから未経験でSESに入る人に伝えたいのは、
「SESだからきつい」と一括りにするのではなく、その現場で何を経験できるのかを見ることが大切
ということです。
未経験の最初の数か月は、分からないことが多くて当然です。
焦って何でも一人で解決しようとせず、分からないことを整理して質問し、一つずつ経験を積んでいきましょう。
そして、今の現場で自分が目指すキャリアにつながる経験を積めないと感じたら、そのときは案件変更や転職も含めて次の選択肢を考えればいいと思います。
明日も順当な憂鬱を抱えて現場に向かうのは終わりにしましょう。 プロに現状を話して、次の明るいキャリアプランを描く小さな一歩を、
今日踏み出してみませんか?



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